『海賊王と開かずの《門》 - 海賊と女王の航宙記』の感想文です

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『海賊王と開かずの《門》 - 海賊と女王の航宙記』を読んでみました(ネタバレなし) ~ 茅田 砂胡 ~

『海賊王と開かずの《門》 - 海賊と女王の航宙記』を読んでみました。

2016年9月に出版された、海賊と女王の航宙記シリーズの第2巻。
2015年12月に発売された『パピヨンルージュと嵐の星』の続編です。

 

タイトルからも分かる通り、今作は怪獣夫婦が主役で、金銀黒の天使たちは出てきません。
(裏表紙の絵がリィの女装だと思っていたので、出てこないから「アレ?」でした・・・)
前作から随分時間がたったので、これ誰だっけ?状態の人が最初から続出してしまい、50ページほど読んだあたりで諦めて前作を読み直しました。

 

ジャスミンのかつての戦友スコットが顧問を務めるギャレット社の不祥事。
連邦未加入国家デュエル二重星の内戦。
20トンにも及ぶ高純度麻薬の密輸摘発。
テンペスタ(ブラケリマ)とマースを主な舞台に、まったく関係がないと思われたいくつかの事件がケリーとジャスミンの活躍によって繋がっていく。
はたしてテンペスタを襲った犯人を突き止め、渓谷の空にパピヨンが復活することができるのか・・・

 

正直な感想を言ってしまえば、「風呂敷を広げ過ぎましたね」という感じです。
核弾頭や内戦まで持ち出しておきながら、黒幕の犯人が小物過ぎました。
何より、タイトルに『海賊王と開かずの《門》』とつけておきながら、《門》の安定度数はたかだか75。
ケリーがもっと低い度数のゲートを飛んでる過去を知ってるだけに、これを開かずの《門》と呼ばれても・・・
最後は無理矢理まとめました感200%だったし、ビミョーな読み終わりでした。

 

ただし、怪獣夫婦の常識破りは健在な上、ケリーの男心やダンの複雑な息子心(?)が垣間見えるシーンがところどころに散りばめられていて、クスッと笑えるシーンが満載なのは相変わらずです。
スコッティとジャスミン、スコッティとケリーの昔話もキュンとくるものがあったし、これがあるからマンネリだと思っても買い続けてしまうんだよなと、妙に納得させられてしまいました。

ちなみに、今作で初めて登場したオルガは、今後も違うシーンで登場してきそうな気がします。
好き嫌いはあるかもしれませんが、ジンジャーや暗殺者コンビと絡めて出したらおもしろそう。

また、こちらはもう登場しないかもしれませんが、ブラケリマ大統領の息子エリクが格好良かったです。
マースの軍艦よりパラス・アテナを優先するシーンには本当にシビれました。
カミロ・チェンティ氏もチョイ役だけど、愛嬌があって愛情深く可愛らしいおじさん。
外伝でもいいから、また登場してくれないかなあと思わせる愛すべき脇役達でした。

 

前作のあとがきでは、今作は2016年3月頃に出版する予定と書かれていました。
でも実際に出版されたのは2016年9月30日。
ほぼ3ヶ月に1冊出版という筆の早い作家さんなので、本当に待ちに待った1冊という気分でした。

でも・・・
最近は『デルフィニア音楽祭』やグッズ販売。
今度はデルフィニアが舞台化までされるんだとか。

確かに『デルフィニア戦記』は名作中の名作です。
こういうのを待ってるファンもいるだろうし、茅田先生も違う世界を垣間見ることができて楽しいでしょう。
だけど!
ファンが本当に待ってるのは、茅田先生が書かれる新作ではないのかな?
もう完結した作品の舞台化に時間をとられて、新しい作品が遅れるのを喜ぶファンなんているのかな?

次作は金銀黒の天使たちのお話のようです。
「忘れた頃に」と書かれていたので、またしばらく待つことになりそうです。
デルフィニア、レディ・ガンナー、もものき事務所以外の、まったく新しいシリーズも読んでみたいなあ・・・

 

 

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