冷え性には、すべての冷え性の方が取り入れたい共通の改善方法があります。
しかし、この冷え性にはいくつかの種類があり、それぞれにピンポイントで対応できる個別の対策もあります。
そこで今回は、冷え性のタイプ別の対処法について詳しくご紹介します。
目次
冷え性の種類
冷え性には大きく分けて、四肢末端型冷え性、内臓型冷え性、下半身型冷え性の3つの種類があります。
冷え性の種類について詳しく知りたい方はコチラ
⇒ あなたの冷え性のタイプをチェック! ~冷え性の種類と原因~
四肢末端型冷え性
特徴
身体は温かいのに、手先や足先といった身体の末端部分だけが冷たく感じてしまうタイプです。
原因
熱を作る原料である食事の量が少なかったり、筋肉運動による発熱が少ないことで、体内で熱がうまく作れないことが原因です。
また、もともと血行が悪かったり、血液を循環させるポンプの役割を担う筋肉量が少ないことで、熱を運ぶ役割を担う血液が滞ることも原因となります。
対処法
このタイプの冷え性は、冷えた部分を温めるだけでは根本的な対策にはなりません。
次の3点に留意した生活を心がけましょう。
①栄養バランスがとれた食事を十分に摂る
食べたものは体内で代謝され、その80%が熱エネルギーに変換されます。
食べた量が少なければ作られる熱エネルギーも少なくなるので、毎日3回の食事をしっかり摂ることが大切です。
特に、タンパク質は消化・吸収の過程でたくさんの熱エネルギーを発生させるため、食べるだけで冷え対策になる優れものです。
健康な人の1日のタンパク質摂取量は成人男性が70g、女性は60gが基準とされているので、毎日摂取できるよう工夫しましょう。
動物性タンパク質…肉、魚、卵など
植物性タンパク質…大豆、穀類など
ただし、タンパク質の過剰摂取は腎臓や肝臓の負担となるので、摂り過ぎには注意しましょう。
②末端の筋肉を動かす
末端の筋肉を動かして、血液循環のポンプの役割を補強しましょう。
毎日のストレッチや運動が理想ですが、時間に余裕がない方は、手足の指を開いたり閉じたりするだけでも効果が期待できます。
②滞った血液を循環させる
血液がドロドロの状態では、せっかく作った熱エネルギーを身体の末端まで運ぶことができません。
バランスの良い食事を心がけることはもちろんですが、青魚などのDHAやEPAを含んだ食品、玉ねぎやにんにく、黒酢など、血液をサラサラにしてくれる食品を積極的に摂り入れましょう。
漢方薬では『当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)』がオススメです。
冷え性対策としては最も有名な漢方薬で、手足が冷えるタイプの人に使われています。
内臓型冷え性
特徴
手足や身体の表面は温かいのに、内蔵が冷えているタイプです。
冷えの自覚症状がないことから『隠れ冷え性』とも呼ばれています。
原因
末端型冷え性と同じように、血液を循環させるポンプの役割を担う筋肉量が少なく、内臓まで熱を運べないことが原因です。
また、自律神経には体温を一定に保つために、血管の太さをコントロールする働きがあります。
身体的・精神的なストレスによってこの自律神経が乱れると、寒くても血管が広がったままとなり、熱がどんどん逃げて内蔵が冷えやすくなります。
他にも、偏った食事や栄養不足、冷たいものの摂り過ぎも、内蔵が冷える原因となります。
対処法
身体の内側から保温しましょう。
①季節にあった服を着る
手足や身体の表面は温かいので、あまり冷えを感じず、むしろ暑いくらいに感じている方も多いようです。
汗を残さないように通気性の良い素材を選び、季節にあった服で体温を調節しましょう。
②内臓を温める
内臓(下腹部)を保温することが大切です。
腹巻きをしたり、カイロや湯たんぽをお腹に当てて、内蔵を温めましょう。
③自律神経を整える
自律神経を整えるためには規則正しい生活をおくることがもっとも大切ですが、有酸素運動や腹式呼吸などにも効果があります。
漢方薬では『加味逍遙散(かみしょうようさん)』がオススメです。
更年期障害の治療薬としても有名で、自律神経を調整し、血行を促進します。
下半身型冷え性
特徴
手や顔は温かいのに、腰から足先にかけての下半身だけが冷えてしまうタイプです。
原因
腰やお尻に負担がかかる姿勢を長時間続けると、お尻の筋肉の一部である『梨状筋(りじょうきん)』が凝り固まり、坐骨神経を圧迫します。
坐骨神経の中には血管の太さをコントロールする自律神経があり、この自律神経が刺激されることで下半身の血管が収縮し、血液が滞って冷えを起こしてしまうのです。
対処法
梨状筋の凝りを解消することが最も有効な対処法ですが、意識しないと使うことの少ない筋肉です。
身体が温まっているお風呂上がりに、梨状筋を柔らかくするストレッチを行いましょう。
①テニスボールでストレッチ(1日2セット)
1.床に仰向けに寝て、お尻のエクボ部分にテニスボールを当てる
↓
2.コロコロと転がすようにして“痛気持ちいい”場所を探す
↓
3.ゆっくり体重をかけて、30秒ほど押し続ける
↓
4.反対側の梨状筋も同じようにストレッチする
テニスボールがない場合には、こぶしでも代用できます。
痛過ぎてツラいと感じる方は、ボールと身体の間にタオルをはさみましょう。
②足をひねってストレッチ(1日3セット)
1.床に仰向けに寝て、膝を三角に立てる
↓
2.一方のくるぶしをもう片方の膝の上に乗せる
↓
3.三角に立てた側の太ももを持ち、胸の方へ引き上げる
↓
4.息を止めずに20秒ほどキープする
↓
5.足を変えて同じようにストレッチする
漢方薬では『桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)』がオススメです。
子宮内膜症の治療薬としても使われており、滞った血液の流れを良くすることで下半身にも熱を巡らせます。
プラセンタで冷え性を解消!
冷え性の改善策を知っても、これらを毎日実践し続けるには時間も手間もかかります。
プラセンタには次のような効能があるので、安全でしかも手軽に、冷え性の予防・改善が期待できます。
1.血行を促進する!
プラセンタには血液の循環を促す『血行促進作用』があるので、熱を運ぶ役割を担う血液を、身体中の隅々までスムーズに送り届けることができます。
また、プラセンタには骨髄に働きかけて、新しい血液を作り出す作用もあります。
2.自律神経を整える!
血管の太さをコントロールする自律神経が乱れると、血管が収縮して血液が滞り、冷えを起こす原因となります。
プラセンタにはこの自律神経のバランスを整える『自律神経調整作用』があるので、血管を拡げることで血液の循環を良くし、冷え性を予防・改善することができます。
3.基礎代謝を向上させる!
基礎代謝が低い人は、熱を生み出す力が弱く、体温が低下しやすいと言われています。
プラセンタには肝機能をUPさせる働きがあります。
肝臓が活発に働くと体内のエネルギー効率が高くなるので、基礎代謝の向上が期待できます。
4.その他
体温が1度下がると免疫力は30%ダウンすると言われているので、冷え症で慢性的に低体温の人は、免疫力が常に低下している状態にあります。
プラセンタには肝機能を強化してこの免疫力をアップさせる『免疫賦活作用』があります。
プラセンタには冷え性への効果だけでなく、様々な美容・健康効果も確認されています。
そのため、冷え性対策でプラセンタを飲んでいたら、お肌まできれいになったという人も多いようです。
まとめ
ひと言で冷え性と言っても、人によって原因や症状、対処法は様々です。
ちょっとした生活習慣の改善によってツラい症状を緩和することも可能なので、正しい情報に基づき、適切な冷え対策を行いましょう!
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