1日で抜ける髪の毛は何本まで大丈夫？　～　女性の抜け毛・薄毛の原因とは？　～

シャンプーをした後、排水口に溜まった髪の毛を見て不安になったことはありませんか？
本来なら、抜け毛や薄毛の悩みは男性に多いはずですが、最近は薄毛に悩む女性も増えているのです。
そこで今回は、女性の抜け毛の主な原因や、正常な抜け毛の本数について詳しくご紹介します。

ヘアサイクルとは？

女性の髪の寿命は3～6年で、成長が止まると自然に抜けて、同じ毛穴から新しい髪が生えてきます。
この生え替わりのサイクルを『ヘアサイクル（毛周期）』といい、一生のうちに15回ほど繰り返します。

・成長期（3～6年）

髪の毛の元となる毛母細胞が分裂を繰り返し、髪の毛が成長する時期です。
毎日0.3～0.4mmづつ伸びており、髪全体の80~90%を占めています。

・退行期（2～3週間）

髪の毛の成長が止まって、抜け落ちる準備に入る時期です。
髪全体の1%ほどが退行期にある髪です。

・休止期（3～4カ月）

シャンプーやブラッシングで簡単に抜けるのはこの時期の毛で、髪全体の10～15％を占めています。
休止期は3～4ヶ月ほど続き、髪の毛は抜け落ちて、成長期へと向かいます。

このヘアサイクルが乱れると、髪が成長しきらないうちに退行期、休止期へと進みます。
まだ新しい毛が準備できていないのに、寿命を迎える前の毛が抜けてしまうことで、薄毛の原因となります。

良い抜け毛と悪い抜け毛

髪の毛の量には個人差がありますが、平均すると約10万本だと言われています。
この内、休止期にある毛は10～15％、本数にすれば1万～1万5千本ほどが、いつ抜けてもおかしくない状態にあるわけです。

3～4ヶ月間で1万～1万5千本が抜けるのですから、1日100本程度の抜け毛なら自然な現象です。
それ以上抜ける場合はヘアサイクルが乱れていると考えられるので、何らかの対処が必要です。

また、1日100本以内の抜け毛でも、その形状によっては問題があるケースもあります。
正常な抜け毛には次のような特徴があるので、心配な方は確認してみましょう。

・長くてしっかりとした毛
・毛根が丸く膨らんだマッチ棒のような形状
・毛根の色は白もしくは透明

女性の抜け毛の原因

女性の抜け毛の主な原因には『ホルモンバランスの乱れ』と『頭皮環境の悪化』の2つがあり、その影響で成長期が短くなったり、休止期が長くなることで髪は抜けやすくなります。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモン『エストロゲン』には、毛母細胞を活性化させて髪の毛を健康に保つ働きがあります。
また、髪の成長期を延ばす役割を担う『プロゲステロン』も女性ホルモンの1つです。

この女性ホルモンの分泌は、妊娠や加齢、ストレス、ダイエットなど、様々な原因で減少してしまうため、髪にハリやコシがなくなったり、脱け毛が増えるようになります。

栄養不足

食事などで摂った栄養は、生きるために必要な組織から順番に送られるシステムになっています。

生命維持に直接関与しない髪は優先度が低く、栄養が不足すると、頭皮まで栄養が届けられなくなります。
成長しきれないまま休止期を迎える髪は、通常より抜けやすくなります。

血行不良

女性は貧血や冷え症など、血流に問題がある人が多い傾向にあります。

頭皮の血行が悪いと、必要な栄養が毛母細胞に行き届かなくなるだけでなく、老廃物も溜まります。
頭皮環境が悪化することで、抜け毛の原因となります。

睡眠不足

昼間受けたダメージをメンテナンスする『成長ホルモン』は、睡眠中に分泌されます。
睡眠が不足すると、この成長ホルモンが減って抜け毛の原因となります。

また、睡眠不足は、自律神経のバランスを乱して血行不良を招きます。

ストレス

過剰なストレスは、自律神経やホルモンのバランスを乱し、血行不良を招きます。
十分な栄養が頭皮まで届かなくなることで、髪は抜けやすくなります。

また、抜け毛が増えることで精神的なストレスが更に強まり、抜け毛が加速する悪循環に陥るケースもあります。

紫外線ダメージ

紫外線を浴びると活性酸素が発生し、頭皮の皮脂を酸化させて『過酸化脂質』を作ります。
この過酸化脂質は頭皮環境を悪化させて、毛母細胞の機能低下を招きます。

抜け毛が増えると頭皮の露出が大きくなるので、更に紫外線ダメージを受けやすくなるという悪循環に陥ります。

間違ったシャンプー

頭皮には皮脂や汗、ホコリなど、様々な汚れが付着しています。
髪を洗わずにいると細菌が繁殖し、頭皮の炎症を招いて髪が抜けやすくなります。

逆に、シャンプーのやり過ぎは必要な皮脂まで洗い流してしまうので、頭皮が乾燥して抜け毛の原因となります。

また、すすぎが不十分だとシャンプー剤が髪に残り、頭皮の炎症を招きます。

過度なヘアケア

ドライヤーの熱を長時間あてたり、パーマやカラーリングを頻繁に行なうなど、過度なヘアケアは髪や頭皮を傷つけて抜け毛の原因になります。
また、髪や頭皮への負担が蓄積されると、ダメージの修復が遅れるようになります。

抜け毛の予防・改善法について詳しく知りたい方はコチラ

⇒　女性のための薄毛・抜け毛対策

プラセンタで抜け毛対策

近年では、医療機関で抜け毛治療に使われたり、育毛剤に配合されたりと、プラセンタを育毛成分として利用するケースも増えてきています。

1.ホルモンバランスを調整
プラセンタには、女性ホルモンの分泌を促してバランスを整える作用があります。
更年期や妊娠で減少した女性ホルモンを補ったり、抜け毛を促す男性ホルモンの過剰分泌を抑えることができます。

2.成長因子
毛母細胞の増殖・活性化を促がす『FGF-７（発毛促進因子）』や『IGF（インスリン様成長因子）』が豊富に含まれています。

3.豊富な栄養素
髪の99％を占めるケラチンは、18種類のアミノ酸で構成されています。
プラセンタには、この18種類すべてのアミノ酸に加え、ケラチンの合成に欠かせないミネラルやビタミンも豊富に含まれています。

4.その他
血行促進作用や活性酸素除去作用、抗炎症作用など、プラセンタには抜け毛や薄毛の予防・改善に効果的な成分が豊富に含まれています。

プラセンタの抜け毛や薄毛への予防・改善効果について詳しく知りたい方はコチラ

⇒　プラセンタは女性の抜け毛や薄毛の予防・改善ができる！？

まとめ

短い毛や細い毛が抜け始めたら、放置するのは危険です。
手遅れになる前に、自分の抜け毛を観察してみましょう。

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