ほとんどの尿漏れは完治できる!? ~ 尿失禁の検査と治療法 ~

泌尿器系

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尿もれは『尿失禁』という病気なので、正しく治療すれば、ほとんどの人は症状を改善できると言われています。
しかし、泌尿器科を訪れる恥ずかしさや、命にかかわる病気ではないとの安心感から、治療を諦めている人も多いようです。
そこで今回は、尿失禁で受診すると、どのような検査や治療が行われるのかについて、詳しくご紹介します。

目次

尿失禁の検査

基本の検査

まずは問診診察を行った上で、次のような検査が行われます。
この時、1日の排尿時間、排尿量、尿意の有無、尿失禁の有無、失禁量などを数日間記録した『排尿日誌』を持参すると診察がスムーズに進みます。

内診

婦人科の内診と同じように、腟の触診が行われます。
膀胱・子宮などの位置や状態、骨盤底筋の強さ、神経反射の状態などを調べます。

尿検査

尿中の血球や細菌を調べ、膀胱炎や感染症など泌尿器の病気の有無を検査します。

腹部エコー検査

膀胱や腎臓、子宮、骨盤底筋などの形状や状態、結石や腫瘍、残尿の有無を画像で調べる検査です。

必要に応じて行う検査

原因を特定するため、更に詳細な検査が行われる場合もあります。

パッド(pad)テスト

水分を摂取した後、パッドをあてて階段の上り下りなどお腹に力が入りやすい動作を行い、検査前後のパッドの重さを計ることで、尿失禁の重症度を判定します。

尿流量測定検査

測定機器のついた検査専用のトイレで排尿し、尿の勢いや排尿量、排尿時間を調べます。

膀胱内圧力測定

尿道から膀胱に測定機器を挿入し、生理食塩水を注入して膀胱や尿道の圧力を測定します。
尿を溜める時や排尿時の圧力を測定し、膀胱や尿道の機能に異常がないかを調べます。

膀胱鏡検査

内視鏡を使って、尿道や膀胱内の異常の有無を観察します。

尿失禁の治療

尿失禁の治療法は、尿失禁の種類や程度によって異なります。
通常、行われる治療法には骨盤底筋体操薬物療法手術療法の3つがあります。

骨盤底筋体操

尿道を締める筋肉(尿道括約筋や骨盤底筋群)を強くする体操です。
軽度の腹圧性尿失禁ならば、この体操を行うことで9割以上が完治すると言われています。

1.肛門や膣を引き上げるように締めて10秒間キープ
     
2.力を抜いて10秒間キープ

これを毎日10回づつ繰り返すだけです。

座ったり仰向けの状態でもできますが、1番大切なポイントは『骨盤底筋群を意識して動かす』ことです。
この体操の効果が現れるまでには1~3ヶ月ほどかかるので、その期間は薬物療法を併用することが多いようです。

薬物療法

尿失禁の治療に使われる薬には主に3つの種類があり、尿失禁のタイプに応じて使用されています。

治療薬 対象 作用
抗コリン剤 切迫性尿失禁 膀胱を緩め、尿意を和らげる
β3作動薬 切迫性尿失禁
β2作動薬 腹圧性尿失禁 尿道の締まる力を強め、膀胱の収縮を抑える

ただし、腹圧性尿失禁の薬物療法は補助的な役割でしかなく、主な治療法は骨盤底筋体操や手術療法です。

手術療法

骨盤底筋体操や薬物療法では効果がみられない場合は、手術が有効です。
腹圧性尿失禁には『TVT手術/TOT手術/TFS手術』や『コラーゲン注入法』切迫性尿失禁には『膀胱拡大術』などの術式があります。

TVT手術/TOT手術/TFS手術

メッシュ状のテープを尿道の裏側に通し、緩んだ尿道をハンモック状に支える手術です。
テープの端をどこに通すかによってTVT手術TOT手術という2つの術式がありますが、安全性が高い上に手術時間が短いTOT手術が主流になりつつあります

近年では、TOT手術を超える手術法としてTFS手術を行う医療機関も増えてきています。
日帰り手術も可能な最新医療ですが、現在は健康保険の適用がされていないため全額自己負担となります。

コラーゲン注入法

緩んだ尿道の括約筋の部分にコラーゲンを注入します。
TVT手術などに比べると効果は若干低めですが、簡単な上に身体への負担が少なく、何度も行なうことができる優れた治療法です。

膀胱拡大術

膀胱そのものを大きく作り直す手術です。
治療効果の確実性に疑問が残ることに加え、身体への負担が大きいため、治療の最終手段とされています。

プラセンタは尿もれにも効果あり!

更年期女性の尿もれには、女性ホルモン『エストロゲン』の減少が大きく影響しています。

更年期女性の尿もれについて詳しく知りたい方はコチラ

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このため、治療法の1つとして『ホルモン補充療法』がありますが、この療法は不正出血、子宮筋腫が大きくなる、子宮体ガンになる確立が高まるなど、副作用のリスクが高い上に、既往歴によってはこの療法が使えないケースも考えられます。

プラセンタにはホルモンのバランスを整える『内分泌調整作用』があるので、不足しているエストロゲンの分泌を促進し、尿道粘膜の弾力性を高めたり、骨盤底筋群の劣化を抑える効果が期待できます。

また、プラセンタには『自律神経調整作用』もあるため、女性ホルモンの急激な減少によって引き起こされた自律神経の乱れを調整し、脳による排尿のコントロールを正常な状態に戻すことができます。

プラセンタはホルモンではないので、ホルモン補充療法のような副作用の心配はありません!

まとめ

尿失禁の検査にはかなり恥ずかしい思いをさせられるものもありますが、きちんと治療すればかなりの確立で完治できる病気です。
気になる症状がある人は、我慢せずに早めに専門医に相談しましょう!

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