更年期に起こるのぼせ・ほてり・異常発汗！　～ホットフラッシュの原因と症状～

更年期障害の症状の中でも、もっとも有名なホットフラッシュ。
のぼせ・ほてり・異常発汗といった不快な症状が、いつどこで現れるのか予測もつかないので本当に厄介です。
そこで今回は、このホットフラッシュが起きる原因や症状について、詳しくご紹介します。

ホットフラッシュとは？

ホットフラッシュは更年期障害の症状の中でも最も発生率が高いものの1つで、急なのぼせ・ほてり・異常発汗が典型的な症状です。

のぼせ
頭に血が上ったようになる

ほてり
顔や身体がカーっと熱くなって顔面が紅潮する

発汗
気温などに関係なく、大量の汗が吹き出す

いつどんな場所で起きるのか予測できない『突然型』、いつも同じ時間に起きる『定時型』、何かに集中している時に起きる『シチュエーション型』など、症状の現れ方には個人差がありますが、一旦現れると30秒～10分間ほど続きます。

ホットフラッシュ自体は男女の区別なく起こりますが、圧倒的に多いのは40～50代の更年期前後の女性です。
長い人で7～8年、通常は閉経後5年ほどで症状は治まりますが、特に強く出るのはその内の2～3年程度だと言われています。

更年期には卵巣機能が低下するので、その卵巣から分泌される女性ホルモン『エストロゲン』の量も減少します。

この女性ホルモンと自律神経は、どちらも同じ脳の視床下部でコントロールされています。
そのため、エストロゲンの急激な減少によってホルモンのバランスが崩れると、その影響を受けた自律神経にも乱れが生じてしまうです。

人間は自律神経の働きによって、血管を収縮・拡張させて体温を一定に保っています。
自律神経が乱れると、この血管の拡張や収縮がうまくコントロールできなくなり、一時的に血管が拡張してのぼせやほてりが起きたり、逆に血管が収縮して冷えが起きてしまうのです。

突然身体が熱くなったかと思えば急激に冷えてしまったり、下半身は冷たいのに上半身はのぼせるほど熱かったりするのは、自律神経による体温調節が正常に機能していないためです。

また、汗を出す汗腺もこの自律神経によってコントロールされています。
汗腺を抑制する働きを持つエストロゲンが減少する上に、汗腺機能をコントロールする自律神経が乱れることで、大量の汗が突然噴き出すといった異常発汗が起こりやすくなります。

ホットフラッシュの対処法について詳しく知りたい方はコチラ

⇒　ホットフラッシュの治療法とは？　～ホルモン補充療法と漢方薬～
⇒　自分でできるホットフラッシュの対処法とは？

ホットフラッシュの治療法としてもっとも確実なのは、不足したエストロゲンを補充するホルモン補充療法（HRT）です。

しかし、このホルモン補充療法は、不正出血、子宮筋腫が大きくなる、子宮体ガンになる確立が高まるなど、副作用のリスクが高いことに加え、既往歴によってはこの療法が使えないケースもあります。
このため、近年ではホットフラッシュの治療薬としてプラセンタサプリを処方する医療機関も増えてきています。

プラセンタには、乱れたホルモンバランスを調整する『内分泌調整作用』や、自律神経のバランスを整える『自律神経調整作用』があるので、更年期障害の不快な症状を緩和することができます。

また、『血行促進作用』や『造血作用』もあるので、血管の働きを正常化して血流を改善することで、ホットフラッシュを起こしにくい身体に作り変えることができます。

プラセンタには更年期障害への効果だけでなく、様々な美容・健康効果も確認されているので、更年期対策でプラセンタを飲んでいたらお肌まできれいになったという人も多いようです。

更年期障害へのプラセンタの効果について詳しく知りたい方はコチラ

⇒　更年期障害はプラセンタで改善できる？　～更年期障害の原因と症状～

ホットフラッシュは自分の意志でコントロールできるものではありませんし、症状を止めたいと焦れば焦るほど悪化してしまうこともあります。
それぞれの症状に対処法はありますが、症状を過剰に気にせず、リラックスして過ごすことが1番効果的です！