『烏は主を選ばない』を読んでみました。
2013年7月に出版された本です。
まだまだシリーズは続きそうだったので完結してから読もうと溜め込んでいたのに、今の気分にあう本が手元になくて、ついついページをめくってしまいました。
烏に転身できるというだけで、やってることは人間のお話と何も変わらないので、ファンタジーはちょっと・・・という人でも全く問題ありません。
『十二国記』や『デルフィニア戦記』『精霊の守り人』などのファンの方はもちろん、宮廷ものがお好きな人にも、是非読んでみて頂きたい作品です!
前作『烏に単は似合わない』とほぼ同じ時間軸で進む八咫烏シリーズの第2巻。
八咫烏が支配する世界「山内」の日嗣の御子の座を巡って繰り広げられる、宗家と有力貴族4家による宮廷バトル。
強引に引っ張り込まれた田舎のぼんくら少年雪哉は、政治の駆け引きの渦中を生き延びられるのか…
前作で不可解だった若宮の言動が、今作で少し整理されます。
それぞれが1つのストーリーとして十分出来上がっていますが、2作を繋げて読むと「ああ、あの時はこういうことだったのか」とか「こういう考えで行動していたのか」とより深く理解でき、全てがかみ合っていきます。
元々1つの作品として構想を練っていたというだけあって、構成も見事だし、破綻することがない。
ちなみに私が1番すごいと思ったのは、皇后の設定です。
日嗣の御子である若宮を暗殺してでも廃位させようとするのは、当然、自分が産んだ息子をその座につけたいからだと思ってた。なのに・・・
しかも、とりわけ美しいわけでもなく、特別恐ろしいわけでもなく、ただただ掴み所がないその風貌・・・
怖い!怖過ぎる!!
これを20歳そこそこのお嬢さんが書いているのか。
さすがは”史上最年少の松本清張賞受賞者” 空恐ろしい限りです。
また、7月にはシリーズ5作目となる新刊『玉依姫』が出版されます。
「完結していないシリーズは読みたくないのに~!」と心の中で叫びながら、いそいそと購入予約してしまう切ない午後でした。
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