美肌や美白、アンチエイジングなど、様々な美容効果で人気のプラセンタ注射。
しかし、身体に直接入れるものなので、副作用のリスクを不安に思われる方も多いようです。
ここではプラセンタ注射が持つ危険性や副作用について、ご紹介します。
目次
注射方法による危険性
プラセンタ注射の種類
現在、国内で行われているプラセンタ注射には、皮下注射、筋肉注射、静脈注射など、いくつかの選択肢があります。
効果の現れ方には注射をどこに打つかによって違いがあり、中には禁止されている療法も見受けられます。
皮下注射
皮膚と筋肉の間の皮下組織に注射する方法で、吸収が緩やかで、効果は長く続きます。
静脈注射
静脈の中に直接注射する方法で、即効性は1番です。
しかし、副作用のリスクが高く、体外への排泄も早いことから効果の持続性は期待できません。
筋肉注射
筋肉の中に注射する方法で、即効性・持続性ともに皮下注射と静脈注射の中間です。
この3つを即効性で比較すると、次の順番になります。
①静脈注射
②筋肉注射
③皮下注射
一方、効果の持続時間は即効性の真逆の順番となります。
①皮下注射
②筋肉注射
③静脈注射
静脈注射・カクテル注射はNG!
プラセンタ注射薬として薬事法の承認を受けているラエンネックとメルスモンの説明書には、次のように明記されています。
ラエンネック⇒皮下または筋肉内に注射する
メルスモン ⇒皮下注射のみに使用
そうです!
ラエンネックもメルスモンも、静脈への注射は認めていないのです!
そもそも、
プラセンタ注射薬の静脈注射は投与法として認可されていません!!!
ところが、現実には静脈注射を扱うクリニックも見受けられますし、プラセンタよりも安い成分を混ぜたカクテル注射を投与する美容クリニックが多いことも事実です。
プラセンタ注射をしてみたい時は、安全性を考慮し、次の2つをポイントに信頼のおける病院を見つけましょう。
1.厚生労働省から認可されている薬(ラエンネックとメルスモンの2種類のみ)を使用しているか?
2.禁止されている療法(静脈注射・カクテル注射など)を行っていないか?
静脈注射やカクテル注射での効果に関しては、科学的な根拠は得られていません!
むしろ、これらの投与によって、血圧低下や呼吸困難、痙攣などの危険な副作用が出ることが臨床試験で確認されているのです。
万が一事故が起きても薬剤副作用の適用にはならないので、製薬会社が責任をとってくれることはないということを覚えておきましょう!
プラセンタ注射の副作用
アレルギー反応
プラセンタ注射は原料にヒトの胎盤を使用しているので、タンパク質やアミノ酸を含んでいます。
このため、タンパク質アレルギーの人は拒絶反応を起こし、最悪の場合はアナフィラキシーショックなどの重篤な症状に繋がることもあります 。
肝機能障害
2014年、ラエンネックを投与した女性が肝機能障害を起こして入院したとの報道がありました。
しかし、この女性は健康・ダイエット食品なども摂取していたため、ラエンネックと肝機能障害との直接的な因果関係は解明されませんでした。
現在、ラエンネックの副作用の項目には『肝機能障害』が追加表記されています。
ちなみに、メルスモンは、副作用の報告は過去に1件もありません!
その他
ごく稀に発疹や発熱、かゆみなどの症状が出ることもあるので、すぐに投与を中止して医師に相談しましょう。
また、注射したところがズキズキと痛んだり、炎症を起こして固くなるなどの副作用が起こることもありますが、半日程度で消えることがほとんどです。
プラセンタ注射のリスク
感染症
クロイツフェルト・ヤコブ病の感染メカニズムは未だ解明されておらず、いわゆる人間の臓器製剤であるプラセンタ注射も、感染のリスクは否定できません。
このヤコブ病とは、人間の狂牛病とも言われ、発症すると1~2年で死亡する恐ろしい感染症です。
献血ができなくなる
プラセンタ注射を1度でも受けたことがある人は、献血や輸血ができません!
これは、輸血による感染リスクを回避するためのもので、ヤコブ病や未知のウィルスへの予防的措置です。
同意書にサインが必要
上記のリスクを理解した上で、「プラセンタ注射を受けます」という同意書が必要となります。
まとめ
プラセンタ注射は、人間の胎盤を原料とする成分を直接体内に入れるものです。
未知のウィルスが含まれている可能性が否定できない上、既存のウィルスが混入するリスクも高いことから、厚生労働省から特別な注意喚起も行われているのです。
美容や健康に良いという宣伝文句だけに惑わされず、副作用やリスクもよく勉強した上で投与するようにしましょう。
サプリメントやドリンク剤なら、プラセンタ注射のような副作用やリスクはありません。
毎日飲めば注射と同等な効果も得られるので、プラセンタ注射に不安が残る方は、まずはそちらを試してみられてはいかがでしょうか?
ちなみに、私が常用しているプラセンタサプリはコチラです
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